創立10周年を振り返って

河原町商店街振興組合
今中輝敏

 

平成4年からスタートしたクレジット一括処理システムには、河原町商店街のKICS担当委員の一人として参加させていただきました。

私がかかわってきたこの11年間、世の中は随分変わりました。
バブル崩壊直後からということで、一般にお店の売り上げが下がる中で、KICSの売上だけは右肩上がりの上昇を続けてきたと思います。

各組合のKICS担当者が頻繁に集まり会議をしていたわけですが、とにかく、会議で決まった事は組合へ持って帰り、加盟店さんに連絡することを忘れない、ということに、気を遣いました。それは現在でも全く変わりません。その辺が、こつこつと、一杯いっぱいでやってきたと言うところでしょうか。会議を何回か抜けるとわからなくなってしまいますから、出来るだけ出席するのが、物わかりの悪い人間にとっては最大の近道です。ということで会議には出来るだけ出席する事を心がけていました。
もちろんべたべたの商売人ですから,家族のことや自分自身のことが,KICSの会議とかち合ったりしました。私事で恐縮ですが、会議の日がたまたま、息子の受験の合格発表の日だったのです。その当時はまだ、携帯電話ではなくポケットベルを持っていました。合格すればポケベルを鳴らしてくれる約束になっていて、会議の邪魔にならないように、サイレントモードで、赤い光の点滅にしていました。ちょうど発表の時間になって、その赤色が点滅した時には、会議は上の空で、ほっとしたムードに浸っていたことを覚えています。

又、主な会議は1ヶ月に一回位ありますが。私は腰痛持ちなので、一旦腰が痛くなると、腰を曲げたおじいさん状態でやっと歩けるという悲惨な状態になります。たまに、会議前に腰痛になった時がありました。ウイズユーでの会議の時に、その症状が出て、普段なら店から5分ぐらいで行くところを、やっとの思いで30分位かけて行ったこともありました。付き添い付きでです。「しんどかったけれど、ああ、あんなこともあったな」と懐かしく思い出される出来事です。

初めのうちの主な事業は、本来の目的であったクレジットカード売上の一括処理と、銀行ポス(今で言うデビットカード)とカードピアキャンペーンぐらいでした。
平成9年6月開始の第2次システムから電話回線がデジタルになり、ポイントカードやデビットカード、社会還元事業が追加されました。
クレジット会社も当初の倍以上に増え,その後多くの組合が参加されました。インターネット事業という時代に即した事業も加わり、急速に事業内容が拡大しました。

がしかし、最近、河原町商店街で少々トラブルが発生し、思うところがありました。クレジット売上処理上のことです。「こんなことが守られてないの・・・」というほどとても初歩的なことが原因で発生しました。これを、きっかけに、初心に返って、そういったトラブルが今後起こらないようにしなければならないと痛感しました。
ただ単なるマニュアルの充実と言うものではなく、ちょっとした話し合いの会を持ったり、メールのような気楽にコミュニケーション出来る環境を持ったりとか、担当委員と商店街事務局と加盟店さんとの、ずれを減らすシステム作りが必要かなと、思っている今日この頃であります。

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