時 代 に ぶ れ な い 本 物 の宇 治 茶 を 二 百 年 余 に 渡り 商 っ て お り ま す 。

創業享和三年（１８０３）以来、宇治茶のみを扱って参りました。
時代の流れで､お茶の淹れ方も変わってきましたが、特にここ数年は手軽さや便利さに走る余り、お茶のもつ本来の魅力が蔑ろされるようになってきたように思います。
もちろん時代のニーズで､便利が悪いとは申しませんが、そのためにお茶の味わいが損なわれては本末転倒です。
百倍便利になっても１％味が落ちるなら､それはお茶を扱うものとして妥協したくありませんし、そんな物は世の中に蔓延しています。

私のご提案は、「ちょっと手間をかけてお茶を淹れてみませんか？」と言うことです。
その手間も身につけば自然な流れになりますし、むしろ手抜きが気持ち悪くなったりもします。
またその手間を楽しみに変えることが日本人古来の大人の器であり、大袈裟に言えば教養・文化の礎とも言えます。

核家族化が定着したこの頃、お茶の淹れ方も家庭内で伝わらなくなりました。
日本人の過半数が急須や湯呑みの選び方をご存じない時代になってしまいました。
蓬莱堂では生粋の宇治茶を商っております。
またお茶を美味しく淹れ､味わうための急須や湯呑みも取り揃えております。
場面にあったお茶の選び方、またそのお茶を美味しく味わうための道具の揃え方、そして淹れ方・・・それらが総合的に身につくお手伝いをさせて頂いております。

文章では堅くなりますが、｢一服を心地よいひとときにする｣ことを念頭に､ノンビリと商いをさせて頂いております。
お近くにお越しの節はどうぞ覗いてみて下さい。